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2015年春の旅(4)バーデ・バーデン [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/6(月)

 昨日はハラハラドキドキの忙しい日でしたから、今日はバーデン・バーデンの街でおとなしく過ごしました。朝食の後のんびり部屋で過ごし10:30頃バスに乗って、町はずれにある「ブラームスの家」へ。

↓ 「Brahmshausブラームスの家」はBrahms Plのバス停から200mくらい、坂道を登ってすぐのところに小さな看板。

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 あらがっかり…OPENは午後3時からとのことでした。ブラームスが1865~74の夏に数か月過ごし、「ドイツ・レクイエム」や「交響曲第1番」などを作曲したという家です。慎ましげな白い板壁の二階建ての家の外観とお庭を見学。管理人さん?棟続きに住んでいるようでした。

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↓Brahmshaus Plバス停近くの古い家(レストランらしい)

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↓パン屋さんのショーウィンドー

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↓バスで少し戻ったところにリヒテンタール修道院があり、寄ってみました。1245年辺境伯ヘルマン5世の死後、未亡人によって建てられたシトー会修道女の修道院です。今も修道女による祈りの生活が営まれています。

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↓ 門をくぐるといくつかの建物が並んでいます。女子修道院らしい静かな雰囲気。

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↓ 建物の一部はゲスト・ハウスになっています。大屋根の古風な2階建てが素敵です。

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↓ 小さな教会も慎ましく可憐な風情。

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↓上の写真の右側の礼拝堂に入りました。気軽に入ったのですが、とても厳粛な雰囲気に満たされていました。ここが祈りの生活に生涯を捧げた女性たちの原点の場なのです。カメラ禁止なのでHPから2枚拝借。

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 ↓この写真も高校時代の恩師たち(ドイツ人のシスターもいました)の姿とダブって・・・

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 ↓またバスで街の中心に戻り、散策。

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↓ 公園の青紫の野草(名前は?)が群生、綺麗でした。向こうに見えるピンクの建物のレストランでランチしました。

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↓公園の中を流れる川。桜や木蓮、杏やアーモンドなどの春の花たち。バーデン・バーデンは温泉保養地ですから、散策するのはご老人が多く、時間はゆったり流れて・・・。

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↓公園には2つのミュージアムが並んでいますので、入ってみました。

☆バーデン・バーデン市立美術館Staatliche Kunsthalle

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 垂れ幕にゴッホの自画像が・・・それだけでも観たいと入場したのですが、実際はゴッホの花の絵(ここのコレクション)が一枚あるだけでした。なんか変ですよね。騙されたみたいな気分で、隣の新しいミュージアムへ。

☆Museum Frieder Burda

 現代絵画や彫刻などが展示されています。観ているのも辛くなるような館内の作品より、野外に点在している彫刻の方が好ましい。

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 遅くなったランチは公園わきのイタリアレストランで。満席で、入り口ドア近くにようやく案内されました。チョイスが良くなかったのか、ドイツのイタリアンだからか、まあこんなものか~というお味。

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 また、バスでホテルに戻り休憩。昨日今日と雨は降らなかったものの、寒い日でした。来られなかった友人のチケットも現地のマダムになんとか50ユーロで捌けたので、ほっとしながら席へ。平土間のParkettはともかく、2階席は空席がありました。オーケストラピットに先ほど、チケットを売りつけようと声をかけてしまったヴィオラ奏者さんの姿が・・・(笑)

♪~『薔薇の騎士』 18:00~ 

Sir Simon Rattle Musical direction
Brigitte Fassbaender Director
Erich Wonder Stage design
Dietrich von Grebmer Costumes
Franz David Lights

Anja Harteros The Marschallin
Peter Rose Baron Ochs
Magdalena Kožená Octavian
Anna Prohaska Sophie
Carole Wilson Annina
Clemens Unterreiner Faninal
Lawrence Brownlee A Singer
Elisabeth-Maria Wachutka Marianne
Philharmonia Chor Wien
Berliner Philharmoniker 

Berlin Philharmonic Orchestra

 バーデンバーデンのイースター音楽祭の目玉というべきこの日の舞台はラトル&BPhの演奏はもとより、豪華な歌手陣そして往年のメゾソプラノ、ブリゲッテ・ファスベンダーの演出でした。

前奏曲が始まりましたが、美しいだけで、何故か高揚した響きの中に立ち上る香気のようなものが感じ取れません。全体にこのオペラの豊饒な音楽にしては淡白な表現だったと思いました。ラトルがBPhの音楽監督を辞めて、オペラを振る機会が増えるとすれば、どういう方向に向かうのか、少々気がかり・・・。

マルシャリンのAnja Harterosハルテロスは現在こういう気品のある夫人役を歌う最高のソプラノとの評判です。10年くらい前にミュンヘンで「ファルスタッフ」のアリーチェで聴いたことがあったのですが、声は大きいけれどあまり好みでない(アリーチェはフリットりのほうがベター)タイプでした。が、この10年で第一線で活躍するようになって、その成長が楽しみでもあったのですが・・・美人ですし、パフォーマンスも文句のつけようはないのですが、心を囚われるような魅力は私には感じられなくて(ファンの方ごめんなさい)。オクタヴィアンのMagdalena Kožená コジェナーは大好きなメゾですから、もうひいき目一筋(笑)演技も細やかな青年貴族で素敵でした。ゾフィーのAnna Prohaska プロハスカは今や若手ソプラノの筆頭に近く、素晴らしい活躍です。4年前のザルツブルクの「コジファントッテ」で初めて名前を知って、たくらいでしたのにデスピーナ役が小悪魔的でチャーミングなので、すっかりお気に入りに…でもその後は聴く機会がなく、今回が2度目でした。今まで数回の薔薇の騎士の観劇経験の中ではいつも不満だったゾフィー役でしたが、今回は大満足、若く可憐なのに、どこか芯の強さも持ったゾフィーの瑞々しい魅力があふれていました。

演出はほとんど忘れてしまってますが、女性のディレクターらしく衣装が華やかでセンス良く、特に3幕のマルシャリンのドレスがため息が出るほど。ゾフィーの白いドレスや髪形も好印象でした。この3人で歌われる三重唱はやはり圧巻でした。時も心の移ろいも、優しく美しく流れるように・・・全般にさらさらと淡白系の「薔薇の騎士」でしたが、ここでは哀感をひきたてて、見事な演奏でした。

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今夜がこの演目の最終日。私もバーデンバーデンを明日発ちます。

↓ホテル。一階はレストランになっています。終演後は予約のお客さんで混んでいました。入る機会はなくて、ちょっぴり残念。

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↓ 帰り際に配られた紅い薔薇も3本揃いました。デスクに飾って、ビールとおかきでひとり乾杯。

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2015年春の旅(3)バーデン・バーデン(シュパイヤー) [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/5(日)

 朝はまだ気温5度程度と低いのですが、昨日の雨はすっかり上がって、明るい日差しがまぶしいくらい。朝ごはんはフランクフルトの高級ホテルの後は辛いかもと思ったのですが、意外に美味しくて得した気分。

↓イースター卵もついてます。

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 さて、今日は夜のオペラの前に列車でシュパイヤーへ出かけました。ホテルの前のバス停に行きますと、若い日本人の女性の姿。同じ一人旅同志(しかも音楽が趣味)を察知して早速(笑)お喋り。ホテルは劇場の横後方の私と同じようなバスタブなしのカジュアルな宿にお泊りでした。若い方はお仕事がありますから、確か3、4泊でフランクフルトとバーデンバーデンに来られたとか。今日は帰国日で、フランクフルト空港まで行かれるというので、カールスルーエまでご一緒しました。二人とも列車のチケットは未購入でしたから、早速バーデン・バーデン駅構内へ。ところがDBの窓口は閉まっています。なんと!今日は復活祭なので、ビューローは休み、電車も間引き運転らしいことがわかりました。タイムテーブルはNETで日にちも入れて検索してきたというのにぃ~怒。でもシュパイヤーを諦める気持ちにもなれず、行けるところまで行ってみよう~とまずシュパイヤーSpeyerまでの切符を自動販売機で買いました。彼女も空港まで時間の余裕がなく焦っていましたが、同じ列車に乗りました。切符は当日購入なので、フランクフルトの空港まで2等でも45ユーロだそうで、がっかりしていました。毎夏バイロイト音楽祭にも行かれるそうで、かなりのクラシックファンのようです。またどちらかでお目にかかれるかも知れませんね。

 バーデン・バーデン9:28→シュパイヤー11:56(片道17.9EUR)/15:15→バーデン・バーデン17:35

 結局遠回りになってしまったので、予定より1時間近い遅れでシュパイヤー駅に到着。駅から旧市街までは徒歩15分くらいの道のりです。

↓Speyer 駅  

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↓ 途中に古い建物(音楽堂?)改築中なのかも。

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↓やがて、塔門が見えてきました。そこをくぐると中世の街が現れます。

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 シュパイヤーはライン川の左岸に位置。河川交通で繁栄し、7世紀より司教座がおかれた古都です。

↓門からまっすぐの道が大聖堂に向かっています。

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☆シュパイヤー大聖堂(SPEYER DOM) ラインラント・ロマネスク

 聖母マリアと聖ステファノに捧げられたロマネスクの大聖堂。神聖ローマ皇帝コンラート2世が発願し、1030年に着工。1061年にハインリヒ4世によって献堂されました。世界遺産(1981年登録)

↓ベージュとピンクの砂岩がドイツ・ロマネスクの重厚さを和らげて美しい。東西に4本の鐘塔を持ち

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↓ポーチ正面の青銅の扉。下部は旧約聖書の創世記からのテーマ、上部はイエスの生涯が中心のようです。

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↓身廊は建立当時は平天井のバジリカでしたが、1082年以降ハインリヒ4世によって横断アーチを持つ交差穹窿が加構されました。これはドイツ最初の大規模な初期ロマネスクのヴォールト天井です。

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↓ シュパイヤー大聖堂のクリプトは必見です。方円柱頭と交差ヴォールトのシンプルな空間が広がります。

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↓ 中央祭壇近くに変形四葉型の洗礼盤(1100年以後の作)

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↓内陣の反対側、少し高いところにザリエル朝の墓所。コンラート2世など4人の皇帝と4人の王が眠っています。ハインリヒ4世はローマ教皇によって破門され、「カノッサの屈辱」で知られています。

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↓墓所の入り口のライオンの彫刻(1100)コピー?

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↓南側廊に八角形の洗礼堂。下部は聖マルタン、上部は聖カタリナの二重礼拝堂になっています。

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↓ 内陣の磔刑十字架

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↓側廊

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↓西正面方向

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 大聖堂は1755年に一時取り壊され、その後現在みられる中世の様式に再建されました。1961年には老朽化してきたため本格的な修復が行われ、内部も900年前の創建当時の姿に戻されました。

↓外観(北側面から後陣側)

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↓後陣外観

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↓東側には広大な庭園があり、見張り塔や城壁が残っています。

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↓ 南側外観

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 すでに2時近くになり、西側正面に戻りました。事前調査では近くに修道院のビールの飲めるビアハウスがあるらしいので、きょろきょろ→発見!

↓白い建物がそのDomhof Hausbrauerei

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↓入口

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 早速行ってみましたが、予約なしなので満席と断られました。でも図々しいおばばの私は「カメラOK?」と聞きましたら、笑顔で「ヤーヤー」。お言葉に甘えて奥へ奥へ。左右にいくつか部屋が分かれていて、ビールを飲む人たちで大賑わい。

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↓ すると、一番突き当りにビールを出すカウンターがありました。

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↓ カウンターの椅子も空いてましたので、小ジョッキを一杯ぐいっ。美味しいし、ラベルも可愛い~!

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 食事はできませんから、すぐに駅に戻ることにしました。

↓途中の街の風景

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 ランチは駅前食堂で。地元のお客さんで繁盛しています。ドイツ語が分からないので、隣のテーブルの美味しそうなお皿を指さし注文。

↓ サラダバーと鶏肉の煮込みのランチセット。安くて美味しいので◎

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 駅に戻り、急激に冷たい風の吹くホームで15:15の列車を待ちました。駅から見えるのはゴシック様式の聖ヨセフ教会です。寄る時間はありませんでした。

この時、冷たい手をこすりながら、初めて手の甲が3カ所赤く腫れているのに気が付きました。ヒリヒリと少し痛みも。昨夜の熱湯事件が原因です。

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 列車は30分も遅れてきたうえにイースターでダイヤが乱れたのか?ノロノロ運転。ついに途中の駅で降ろされ、後続の列車に乗り換えさせられたりで、予定を大幅に遅れバーデン・バーデンに着いたのは17:30を回っていました。駅前からタクシーを飛ばし、ホテルに10分前に飛び込んで、5分で着替えを済ませ劇場へ。

 今まで、オペラのある日は遠出は原則しないようにしてきましたが、今回は日程が短いこともあって、その禁を破り、そして、その報いを受けてしまいました。イタリアはともかく、ドイツの鉄道DBがこれほどあてにならないとは露ほども疑わずでしたから、後悔の念・・・でもなんとか、開演に間に合ってよかったです。

♪~♪「La Damnation de Faust」18:00~コンサート形式

Sir Simon Rattle Conductor
Joyce DiDonato Margarethe
Charles Castronovo Faust
Ludovic Tézier Mephisto
Edwin Crossley-Mercer Brandner
Berliner Philharmoniker
Staatsopernchor der Oper Stuttgart 

Berliner Philharmoniker

 「ファウストの劫罰」は実舞台はパリとシカゴで観てましたから、今回で3回目。ベルリオーズの色彩感覚あふれた劇的なオーケストレーション、大好きなオペラです。さすがに明確に冴えわたるような管や絃の響き。素晴らしいBPhの演奏でした。またこの公演で一番注目していたのはほとんどロッシーニで聴いてきたディドナートの初役マルガリーテです。まだ耳に残るスーザン・グラハムのマルガリーテが…違和感がぬぐえませんでした。帰国後、英タイムズ紙に絶賛されたというので「え~っ!」私の耳がおかしくなったに違いない(涙)。ファウスト役のカストロノーヴォは初めてでしたが、調子悪かったみたいで、高音も苦しげ。演技が入らない分イケメンの彼には不利だったかも。一方安心して聴けたのは、やはりテジエ、ネイティブなフランス語の発音がこんなにもナチュラルに音楽に溶け込んでいるものかと、再認識。ディドナートも回を重ねるごとに良くなっていくことと思います。努力家ですから・・・。でももうロッシーニは歌わないのかしら?

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 ホテルへの帰り道、朝食の時にお見かけした日本人のシニア女性と一緒になりました。バーデン・バーデンには7泊して音楽三昧の旅とか・・・のんびりで良いですね。私も明日はバーデン・バーデンでのんびり過ごすことにしましょう。火傷の薬代わりに化粧用のクリームを塗りこんで、就寝。


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2015年春の旅(2)フランクフルト~バーデン・バーデン [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/4(土) FRANKFURT(HB)14:05→Baden-Baden15:25

  ↓ 朝目覚めると雨模様です。部屋の窓からフランクフルトの中心街の眺め。

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 さすがに美味しい朝ごはんをいただいて、チェックアウト。荷物を預けてから、午後からの移動の前にフランクフルト観光へ。ただし、雨足が次第に強くなり、おまけに気温も低く寒い朝。こういう日はやはり美術館に逃げこむに限ります。

↓ ホテルから徒歩数分。歩道橋の向こうにシュテーデル美術館が見えました。

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 こんな悪天候なのに美術館の前には行列が・・・今日は土曜日のうえ印象派の特別展があるのです。

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シュテーデルは2回訪れていましたし、印象派にはあまり魅かれないので、少し離れたリービークハウス彫刻館へ。木蓮が咲いていました。

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↓ここは20年ぶり!館内は新しくなっていましたが、庭園のカフェは当時のままで懐かしい~。

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☆リービークハウス彫刻館(2)

 元は男爵の別荘だったという館が美術館になっています。中世からバロックの彫刻作品がコレクションが中心です。外観はあまり変わっていませんが、内部は改装され、拡張もされていました。玄関ホールから右がエジプトや中近東の古代彫刻の展示室です。そちらはちらりと観ただけ。

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↓玄関ホールに2本の装飾柱(南伊capua?800~1000)

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 この時はうっかりしていました。先に暗灰色の壁のゴシック期から見学しています。

↓「キリストと聖ヨハネ」(上ライン地方またはコンスタンス湖1350)

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↓ 「聖母子を伴う聖アンナ」(ライン川周辺1290頃) イエスの祖母アンナを大きく表現した彫刻はドイツに多いです。おばあちゃんは頼もしくあらねばなりません(笑)

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↓ リーメンシュナイダー「聖母子」1520頃 灰色の砂岩で彫られた地味な作風ですが、さすがの気品。

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↓ライオンとグリフィンの柱頭彫刻(北伊エミリア地方1125~1150)

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↓「犬を伴う二人の羊飼い」(北伊Piacenza 1150~1175)

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↓紅い壁が美しい展示室はロマネスク期の彫刻専用。

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↓中央の「キリストの磔刑」(ケルン1050)

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 マイン川に沿ってアンティークや雑貨を並べた週末のバザールがたっていましたが、雨で商品が濡れてて気の毒でした。欲しいものも買うつもりもなく、横目で眺めながらゲーテハウスを目指しましたが、寒くて断念。フランクフルトのオペラ劇場を外観だけでもと見に行きました。もう一日早くフランクフルトに来ていればここで『パルジファル』が観れたのですが・・・残念。

 そろそろお昼時です。駅方向への通りには中近東系の食堂が並んでいます。角のMERKEZ DONER HAUSという食堂で暖かいお豆のスープ(パンつき)をいただいて、温まりました。朝ごはんをたっぷりいただいたので、あまり空腹感もなかったのですが、ファラフェルサンドも美味しそうだったので、列車でのお弁当用に包んでもらいました。

 ホテルに戻りスーツケースはそのまま預け、6泊分のキャリーケースをピックアップして、中央駅へ。バーデン・バーデンまでの切符は事前にNETで購入済み(1等で45ユーロ)

↓週末でしたが、がら空きの車内。

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 バーデン・バーデンの駅からはバスでFestpielhausへ。ここで開催中の復活祭の音楽祭がお目当てです。バーデン・バーデンは2年前の夏以来です。ドイツの温泉地として有名らしいのですが、そちらの興味はゼロ(笑)祝祭劇場の目の前のHotel am Festspielhaus Bayerischer Hof に3泊しました。(部屋代は朝食を含めて1泊約12000円)

↓部屋からの眺め

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↓部屋はバスタブなしですが、ベットが広くて快適に眠れそう~。。

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 「バーデン・バーデン復活音楽祭OSTERFESTSPILE2015」

 アルゲリッチが体調不良のためキャンセルになり、代わりは新進ピアニストのイゴール・レヴィになりました。ベルリンフィルとシャイーの指揮、ソリストがアルゲリッチという組み合わせはベルリンフィルデジタルコンサートで昨年アップされていましたので、それを生で聴けると、早くにチケット手配してましたのに・・・涙。

♪~Riccardo Chailly & Martha Argerich Igor Levit

Felix Mendelssohn Bartholdy
Overture to Ruy Blas, Op. 95

Robert Schumann
Piano Concerto in A Minor, Op. 54

Sergei Rachmaninoff
Symphony No. 3 in A Minor, Op. 44


Berliner Philharmoniker

18:00~

 プログラムに変更はなく、観客も立ち見の出るほどの大入りでした。まだ経験も浅いピアニストにとってはやはり重圧がかかるのは避けられないようで、高音が若々しくピュアに響きましたが、全般的には、まあそこそこ努めましたって感じになりました。観客からの温かい拍手を受けて嬉しそうな1987年ロシア生まれのレヴィでした。続いてのラフマニノフ交響曲第3番も映画音楽のような親しみやすさとドラマティックな展開。第二楽章冒頭のコンサートマスターの樫本大進とフルートのパユにうっとり。こういう曲をベルリンフィルとシャイーの指揮で聴けるのは嬉しい限りでした。

 外に出ると冷たい小雨がシトシトと降り続いていましたが、傘をさすまでもなく、ストールをかぶってホテルへ駆け込みました。ここでハプニング(といっても翌日気が付いた程度の火傷でしたが)レセプションの人にお湯をもらって、部屋に行く途中、ポットの熱湯が手にかかってしまったのです。そのときは少量でしたし「熱い!」程度で、そのまま手当もしなかったのですが・・・歳と共に皮膚も弱くなっているのを痛感することになりました。カップめんとファラフェル・サンドで夜食を済ませ就寝。


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2015年春の旅(1)札幌~フランクフルト [2015春ドイツ(オペラと美術の旅]

4/3(金)札幌7:55→成田9:20/11:25→フランクフルト16:30

フランクフルト/Le Méridien Parkhotel Frankfurt 1泊

 今冬の札幌は積雪も少なく、比較的気温も高めに推移したので、春の訪れが早かったのです。出発したこの日も早春の日差しが柔らかく、いい日旅立ちといった感じでした。

いつものように夫に札幌駅まで送ってもらって、エアポートライナーで新千歳空港へ。身内が危篤になったり、夫の体調次第では旅のキャンセルもあり得たのですが、なんとか行けることになりました。ただ、残念だったのは同行予定だった友人Sさんが、お父様の介護(しかも重篤な状態に陥り)、ご本人の体調も懸念され、2週間ほど前にキャンセルになったことでした。でも、他の友人Mさんがウィーンで待っててくれていることですし、頑張ってレッツ・ゴーと自分で気合を入れました。これからは私自身の体調も含めて、家人や兄弟のこともですが、懸念材料が増えていくのでしょう。。。そういう事情もあり、今回は短い日程(11泊13日)でスケジュールを組みました。

フランクフルト(1)→バーデン・バーデン(3)→マインツ(1)→マリア・ラーハ(1)→ケルン(1)→フランクフルト(1)→ウィーン(3)

 JALのマイルがたまってましたので、特典航空券でビジネス往復できたのはラッキーでした。年々、特典の席が取りにくくなっていますし、今秋からはマイルも厳しくなるとのこと。今回が特典ビジネスの最後になるかもしれません。。。と、淋しい気持ちでしたが、新型SKY SUITE初体験でにっこり。全席通路側となるので、迷わず窓側。

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↓ガラ空きのビジネスクラス、お隣も空席でした。仕切りをすると個室感覚でリラックスできます。

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 昨年のフィン・エアーとは比べ物にならない美味しい機内食。間食にカレーライス、朝食にサンドイッチもいただいてしまいました。

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↓ シベリア上空の雪と氷の世界から

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↓ 西へ西へ

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 シートの上にマットレスも敷いて、心地よく眠れました。映画は『博士と彼女のセオリー』を観ました。天才の夫とそれを支える妻の物語ですが…教訓的ではないところや、ある一組の夫婦としての描い方が良かったです。

http://eiga.com/movie/81187/

 さて、気温10度のアナウンスがあり、フランクフルト空港に到着。荷物を抱えてうろうろしながらのターミナル移動&列車乗換でフランクフルト中央駅へ(4.55EUR)。ホテルは駅から近くですが、石畳とトラムのレールのうえをスーツケースを引いて歩くのはやはり辛いです。

 ホテルの玄関にはポーターさんが待機していて、部屋まで運んでくれたのはさすがメディリアンです。1泊159.5EUR(朝食付き)

↓部屋も広々、モダンなインテリア。

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↓ バスルームとトイレは別 

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↓まもなくウエルカムフルーツも運ばれて

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 機内で食べ過ぎて、お腹も空かないので、ビールと手持ちのものにフルーツで夕食。札幌に比べると気温は同じくらいですが、日没は2時間ほど遅く、8時頃にようやく暗くなりました。


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十一面観音巡りの旅(28)東京&帰札 [2015早春東京と京都(東福寺・平等院)]

3/6(金)

 今日も旅のテーマとはまったく関係のない寄り道の一日でした。旅に出かける前の情報収集でひっかかったのが映画「Shoah」です。札幌で上映されることは望み薄ですから、東京にいる間に観たいと思いましたが、すでに上映館の前売りは完売しています。長い上映時間ですし、席が確保できないと無理かなと迷っていましたら、Bowlesさんのメールで知った「ぴあ」のリターンチケットに挑戦。タイミングが良かったみたいで、無事入手できました。ただ、1部から4部まで観るのは無理があり、3部まで。

http://mermaidfilms.co.jp/70/

渋谷のシアター・イメージフォーラムは初めて。渋谷駅からヒカリエを通り抜けて、宮益坂方面へ。50年前は渋谷は私の街みたいに楽々歩いていたのに、大変貌・・・うろうろしながら、緩やかな坂にもハアハアしながら映画館に10分前に到着。すでに行列ができていました。前売りの座席順は10番台でしたから、ゆうゆう良い席を選べました。映画は1~3部まで。途中休憩をはさんで、10時から18時過ぎまでかかりました。ナチのホロコーストから70年過ぎましたが、パレスチナ紛争や一連のテロ、イスラム国の台頭など、その悲惨な事実の重さから派生したさらなる悲劇に、ただただ唖然とするばかりのこの頃です。内容の深刻さやその描き方は残虐なシーンが無いからこその想像力も試され、眠気を催す暇もありません。あっというまに夕方・・・4部はあきらめて、隣のコンクリの階段に座っていた若い女性に差し上げて、後ろ髪ひかれながら映画館を後にしました。夕方のラッシュアワーでタクシーもすぐには拾えず、サントリーホールには5分前に飛び込みセーフ!

♪~ フィルハーモニア・オーケストラ/エサ-ペッカ・サロネン指揮@サントリーホール

 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23(P イェフィム・ブロンフマン)

 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」

 一昨日に続いて、サロネン指揮のコンサートです。ソリストのブロンフマンは2012の夏のザルツブルクでブラームスのピアノ協奏曲2番をベルリンフィルとラトルの指揮で聴いて以来です。サロネンとはロサンゼルスでも何度か共演しているとかで、その音楽的な一体感は素晴らしいものでした。ブロンフマンは旧ソ連からイスラエルに移住したという経歴からするとユダヤ人?さきほどの映画ショアが人間の醜さ、残酷さ、計算高さを如実に示しているのに比べるとなんという美しさ!音楽が私たちに与えてくれるこの極上の歓び、人間の善を信じて進んでいくよりないという深い感銘を与えてくれました。サロネンの指揮もクールな趣から次第にいつもの溌剌とした熱気を感じさせ、ストラヴィンスキーの「火の鳥」と宇治の鳳凰堂のフェニックスが私の頭のなかでくるくるダンス(笑)

 終演後はさすがに疲労困憊、そそくさと銀座のホテルに戻り、昼のお握りの残りと手持ちのパンなどでお腹を満たし就寝。

3/7(土)

 ↓ホテルの窓から。歌舞伎座の屋根が見えました。

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 その歌舞伎座で11時から開演の昼の部へ。チェックアウトのときキャリーケースも宅配で自宅に送り、三越の亀有のお弁当も買って、準備万端。席は後方ですが花道の横をゲット。

*三月大歌舞伎

通し狂言  菅原伝授手習鑑

序 幕 加茂堤(かもづつみ)

  
桜丸菊之助
八重梅 枝
斎世親王萬太郎
苅屋姫壱太郎
三善清行

 二幕目 筆法伝授(ひっぽうでんじゅ)

  
菅丞相仁左衛門
武部源蔵染五郎
梅王丸愛之助
戸浪梅 枝
左中弁希世橘太郎
腰元勝野宗之助
三善清行亀 寿
荒島主税亀三郎
局水無瀬家 橘
園生の前魁 春

 三幕目 道明寺(どうみょうじ)

  
菅丞相仁左衛門
立田の前芝 雀
判官代輝国菊之助
奴宅内愛之助
苅屋姫壱太郎
贋迎い弥藤次松之助
宿禰太郎彌十郎
土師兵衛歌 六
覚寿

秀太郎

 この演目は何度か観てましたが、今回の舞台が一番良かったです。人の宿命のどうにもならない悲劇、アクシデントの積み重ねが歌舞伎の伝統的な所作、演技を通して、きらりと現実味を見せてくれます。お芝居を通して私たちが改めて知ることになる、愛する人、大事な人との別れの辛さ。最後に花道を去る仁左衛門の目に涙…泣けました。

 お芝居がはねた後はバックひとつで羽田へ移動。羽田18:30→千歳20:05 で帰札しました。

4月の海外遠征が迫っています。家人に遠慮しつつ(?)家事に励みます~。

  
 

 

  


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十一面観音巡りの旅(27)東京 [2015早春東京と京都(東福寺・平等院)]

3/5(木)

 朝食は別料金なので、レセプションの女性に築地市場の朝食を勧められました。でも、寝ぼけ顔で出かけるのも億劫です。ホテルで遅めの朝食を済ませてから外出しました。

今日の予定は美術館巡り。まずは上野の東博で開催中の「みちのくの仏像展」へ。チケットもNETで購入済みでしたし、さほどの混雑もなく館内へ。

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 東北を旅することは何度かありましたが、お寺はもとより仏像を観るために訪れたことはありませんでした。ですから今回は東日本大震災の復興支援の一助ということでもあり、一堂に集められた魅力的な仏像さまたちにお会いするのがとても楽しみでした。その素朴な造形美に宿る祈りの心に触れ有意義な時間を過ごしました。カメラ禁止。

↓購入した図版の表紙

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 ↓会場に入って最初に観たのは鑿の彫った跡がたまらなく美しい「聖観音菩薩立像」(岩手県二戸市の天台寺)です。「鉈彫なたぼり」と呼ばれる手法だそうですが、きっぱっりとした迷いのない表現はとてもシンプルでユニーク。魅了されました。平安時代11世紀の作。像高118.2

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↓ 昨秋滋賀の三井寺で初めて識った別名鬼子母神の「訶梨帝母坐像」(岩手・毛越寺)平安時代12世紀の作。像高44.0

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 「十一面観音菩薩立像」(宮城県の給文浜観音堂)のものはみちのくの厳しい風土の中での祈りを感じさせる仏像です。石巻湾を臨む牡鹿半島の先にある観音堂は高台にあったため津波の難を逃れました。鎌倉時代14世紀。像高289.5。

円空作の「十一面観音菩薩立像」(秋田・龍泉寺)は円空前期に東北で製作されもの。後期のような大胆な表現はないものの、素朴な庶民派的表現を好ましく眺めました。北海道にも残っているという円空を観たいものです。

全部で19体の出品という展覧会ですが、一体一体が個性的であり、この大災害を逃れてここにあるという手ごたえというか存在感には圧倒されました。

 また、東博の本館にも立ち寄って、仏像コーナーを見学。昨秋とはまた展示が変わっていました。全部がカメラ禁止ではないので、許されたものだけ撮りました。

↓「大日如来坐像」平安時代後期(重文)

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↓ 奥にちらりと写っているのが秋篠寺の十一面観音立像です。

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↓ 庭園美術館へ移動。目黒駅から徒歩で数分です。特別展は「幻想絶佳」・・・ってどんなもの?

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☆東京都庭園美術館 1933年に建設されたアール・デコ様式の旧朝香宮邸に昨年ホワイトキューブのギャラリーを備えた新館が増設されました。

↓目黒の雑踏を抜け門をくぐると、そこは緑豊かな庭園と美術館へのアプローチが続きます。

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↓玄関ホール(ここから先はカメラ禁止です)

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アール・デコ様式の室内は人が住んだ温かみをそこはかとなく残した魅力的な空間です。階段の意匠の日本的でもあるしつらえが印象的。ルネ・ラリックの作品や

↓ブールデールの彫刻「ヴェールの踊り」などが飾られて

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↓ 新館のカフェでお茶タイム。

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 夕食はBさんと久しぶりにビストロ風フレンチをご一緒していただきました。海外遠征から帰国したばかりのBさんから、ドイツやオペラのお話を伺ったり、家族の話などもお喋り。楽しい銀座の夜でした。私の友人の中では最も食にこだわりのある方なので、そのおめがねにかなったメニューの数々を堪能しました。なかでは野兎(3番目の写真)の煮込みが最高に美味しかったです。

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十一面観音巡りの旅(26)京都~東京 [2015早春東京と京都(東福寺・平等院)]

3/4(水)

 午後の新幹線で東京に戻りますので、その前に東福寺の初訪問を果たしました。旅の前に京都の観光情報をチェックしたところ、「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」が開催中とのこと。リストに東福寺の龍吟庵が見学可とあったので、即決(笑)。ホテルをチェックアウトして荷物を預け、京都駅からバスで東福寺に向かいました。一応バス停からの道順はGoogle earthで確認済みだったのですが、バスを降りてから案内板も見当たらず、少し迷いました。迷ったついでに同じ東福寺の塔頭寺院である勝林寺のほうを先に見学しました。

☆東福寺/勝林寺

 勝運、財運の御利益で知られている東福寺の塔頭寺院。1550年に東福寺の住持によって創建。「京の冬の旅6年ぶりの公開」になっていた本尊の「毘沙門天立像」は平安時代の仏師定朝作と伝わる一木造の像。脇侍の「吉祥天像」や「童子像」とともに堂内奥深いところに安置されていました。

↓本堂

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↓毘沙門天立像  江戸時代に東福寺仏殿の天井内で発見されたもの。左手に宝塔、右手に三叉戟を持った忿怒相。割合近くで観ることができました。迫力満点!

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↓ 両脇に脇侍の「吉祥天像」と「善膩師童子ぜんにしどうじ像」が控えています。

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 ↓住職の若奥さまにご朱印を戴いて

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↓ 東福寺の広大な境内を歩き、ようやく・・・

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↓駐車場の脇に東福寺の看板。その右手に屋根つきの小さな橋(臥雲橋)。

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↓三ノ橋川に架かる臥雲橋の上から大きな伽藍が見えてきました。回廊に人の姿・・・

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↓ 今渡った小橋を振り返りながら、まだまだ歩きます。

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↓ようやく東福寺の日下門に辿り着きました。

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☆東福寺

 鎌倉時代の前期1236年に九条道家が発願し、聖一国師が開山した臨済宗の寺院。仏殿以下の造営に長期間費やしたのですが、鎌倉末期に焼失。南北朝時代を通じて再建されました。京都五山の一つ。境内には南北朝から室町時代初期の建物が残っています。

 先ほど見えた回廊は通天橋といい有料です。拝観受付して早速行ってみました。

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↓ 広大な庭園を見下ろしながら木造の長い橋を歩きました。秋の紅葉の時季にはここは人数制限になるほどの人気だそうで、朝6時にはここに並ばなければならないとか・・・

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↓ 突き当りに開山堂。文字通り開山に力を尽くした聖一国師を祀っています。内部は見学不可。

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↓ 江戸中期の名園も

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 名園と言えば今回特別公開される重森三玲作の庭園は何処?案内図を頼りにまずは龍吟庵を目指しました。三ノ橋川の上流に架かる「偃月橋えんげつきょう」を渡り

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↓龍吟庵の表門。方丈は国宝。室町時代初期の作で日本最古の方丈建築です。

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 昭和の天才作庭家として知られる重森三玲(1896~1975)の手による名園を龍吟庵~方丈庭園と巡りました。

↓龍吟庵方丈の西庭「龍の庭」/寺名の「龍吟庵」にちなみ龍が海中から黒雲を得て昇天する姿を石組によって表現。

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↓東庭「不離の庭」/方丈と庫裡を結ぶ渡り廊下に面した長方形の庭園。赤砂が美しい。

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 南庭「無の庭」は一木一草も用いない簡素な白砂敷き。写真はありません。

次は東福寺方丈の拝観受付に戻り、同じく重森三玲の「八相の庭」のうち

↓東庭の北斗七星の庭

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↓南庭/古来中国の仙人が住み、仙薬財宝があると信じられた四仙島をテーマに枯山水庭園として表現。

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↓北庭/ウマスギ苔と敷石の市松模様がモダンなモンドリアン風の庭。

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西庭は通過してしまったようで、記憶も写真もありません。さつきの刈込と砂地と葛石の大きな市松模様の庭だそうですが・・・。

↓ 大仏さまには参拝できませんでしたが、ご朱印だけいただきました。

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 庭園の見学も終わり外に出ると、広大な境内は観光客も数えるほど、ひっそりしていました。国宝の三門も遠くから眺めただけで、そろそろ時間切れ。門前からタクシーでホテルに戻り、荷物を受け取り京都駅。そして新幹線で東京に向かいました。

 今夜の宿は昨年12月にオープンしたミレニアム三井ガーデンホテル(3泊)。歌舞伎座と三越の中間という素晴らしい立地。おまけにオープン記念のサービス価格で泊まれました。通常の2割引きくらいで、許容範囲ぎりぎり…なので、今後泊まることは無さそうです。洗面所が部屋の中にあり、初めは戸惑いましたが。ちょこちょこ手を洗ったり鏡を見たりするのに意外に便利。それにその分バスルームが広く、洗い場付きの日本式お風呂。トイレはもちろん別と使い心地がとても良かったです。

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 夕方のコンサートまでくつろいで、ホテルライフを楽しみました。

♪ フィルハーモニア・オーケストラ/エサ-ペッカ・サロネン指揮@サントリーホール

 シベリウス:「トゥオネラの白鳥」/ 「レンミンカイネン組曲」Op.22より2曲

 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲二長調Op.77 (Vn ヒラリー・ハーン」

 シベリウス:交響曲台番変ホ長調Op.82

  好きなオーケストラ、指揮者、ソリストと3拍子揃った演奏会は地方に住んでいますので、なかなかお目(お耳)にかかれません。今回は横浜のバロックオペラも加えて、音楽でも充実した日々を過ごせました。この夜の演奏もプログラムが進むにつれて、音楽に心奪われ、別世界に連れて行かれる感じになりました。サロネンのシベリウスは最高です~。北国に生まれ育った人の底に流れる感性に作曲者と演奏者とが共鳴するような。言葉では説明できかねますが。ハーンも一段と巧さが増したようで、華麗なブラームス。次回聴けるのはいつになるのでしょう。ハーンが札幌に来てくれることは望み薄ですが・・・。アンコールはバッハ無伴奏からとシベリウス「悲しみのワルツ」でロマンティックに締めくくりました。

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札幌の友人と近くの中華レストランで夜食を共にして、それぞれの宿泊先に戻りました。


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十一面観音巡りの旅(25)京都 [2015早春東京と京都(東福寺・平等院)]

3/3(火)

 午前中は雨が降るあいにくの天候のなか宇治の平等院へ。午後からは京都国立博物館と養源院の見学をしました。宇治も久しぶりの訪問です。平成の大修復が終わったとのことで、塗り替えした朱色が雨に濡れてしっとりと鮮やかでした。

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☆平等院

 平安中期に宇治川を臨む景勝の地、もと藤原道長の別荘のあったところに関白藤原頼道が造営し、1053年に完成。経典に描かれる極楽浄土の宮殿をイメージした鳳凰堂は池の中島に建つ阿弥陀堂です。3間×2間の母屋に裳階付きの中堂と左右に二階建ての翼廊。主屋は入母屋造の大屋根を支え、内陣中央に定朝作の阿弥陀如来像が安置されています。螺鈿をちりばめた二重天蓋、壁画、扉絵など華麗な装飾に加え、内陣長押上の小壁には飛天・雲中供養菩薩が飾られています。扉絵や壁に掛けられた飛天などの原物の一部は収蔵庫に保管されています。

 30分ごとにガイドさんが案内してくれます。チケットにはByodoin Phoenix Hallと英語表記あり。鳳凰堂の見学が終わり、池の方向から見た阿弥陀如来。典雅なお顔部分がくり抜かれ、良く見えるようになっています。

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 平等院の収蔵庫は鳳翔館と呼ばれ、梵鐘、鳳凰1対、雲中供養菩薩像26体などが展示されています。スポットライトを浴びてちょっぴり晴れがましい趣の菩薩像たち。舞を踊り、楽器を奏でるその姿のなんと魅力的なこと!

↓カメラ禁止のため雲中供養菩薩の写真集を購入。

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↓ 椿の花咲く境内を散策

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↓最勝院の枝垂れ梅

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↓宇治橋と袂に設置された紫式部の像

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 昼食は駅に近い中村藤吉商店で。お茶や甘いモノなどは最近札幌のデパートにも出店してお馴染みなのですが、ほかに目ぼしいところもなく、結局ここに入りました。きつねうどんと筍ご飯のセット。

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 京都に戻り、駅前からバスで京都博物館へ。昨秋は鳥獣戯画展に時間をとられ、観られなかった常設展の見学です。この日は特集陳列「雛まつりと人形」がありました。そういえば今日は3/3のお雛様の日です。江戸時代の初めから始まったという雛祭り。さすが京都、現在では見られなくなった関西風の御殿飾り雛も展示されて、華やかでした。

↓享保雛(江戸時代)浮世絵美人のようなやや長い顔、豪華な切地の装束の内裏雛(絵葉書)

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 一方残念なことにお目当ての仏像は明日からの特別展「天野山金剛寺の名宝」のため、観られなかったものも多く、残念でしたが次回の楽しみにしましょう。

↓十一面観音立像(鎌倉時代)撮影禁止のため京博のデータベースから拝借

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↓ ミュージアムショップで買った十一面観音(平安時代)の絵葉書

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 午後からは雨も上がりましたが、肌寒く暗くなるのも早いので、近くの養源院へ急ぎました。

☆養源院

 三十三間堂の近くに建つ浄土真宗のお寺です。豊臣秀吉の側室淀君が父浅井長政の追善のため1594年に創建。火災で焼失の後、淀君の妹徳川秀忠夫人が再建。客殿の中央の間に「松図」の襖絵、南庇の廊下の両端に「獅子図」や「白象図」などの杉戸絵が現存。製作は俵屋宗達と認められています。宗達にとって、養源院の障壁画制作は大きな転機になりました。大胆な画面構成、生命力と装飾性豊かな画風を展開する金碧画の新様式(琳派)を創造するに至りました。

↓山門。扉が閉まってましたのでドキッとしましたが、左のくぐり戸から人が出てきたのでホッ。

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↓まっすぐ客殿に伸びた参道

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 ところが受け付けはタッチの差でもう締め切られてしまいました。すでに最後の見学者が何人か襖絵の説明を受けているとのこと。その座敷には入りませんからと断って、「松図」を部屋の外から、そして廊下の「獅子図」と「白象図」も見せていただきました。入場料も支払わなかったので、お賽銭を多めに差し上げたら、絵葉書代は無料でいいよとのこと。受付の優しいお坊様に感謝しつつ、外へ出れば、はや夕暮れ。どこからか寺の鐘が聴こえて、旅情たっぷりの京都。。。

↓「白象図」(絵葉書)

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 バスで京都駅に戻り、デパ地下で吉兆のお弁当を奮発。ホテル近くの酒屋で白ワインも調達して、部屋でおばば独りの雛祭り。。。

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