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2015早春東京と京都(東福寺・平等院) ブログトップ

十一面観音巡りの旅(28)東京&帰札 [2015早春東京と京都(東福寺・平等院)]

3/6(金)

 今日も旅のテーマとはまったく関係のない寄り道の一日でした。旅に出かける前の情報収集でひっかかったのが映画「Shoah」です。札幌で上映されることは望み薄ですから、東京にいる間に観たいと思いましたが、すでに上映館の前売りは完売しています。長い上映時間ですし、席が確保できないと無理かなと迷っていましたら、Bowlesさんのメールで知った「ぴあ」のリターンチケットに挑戦。タイミングが良かったみたいで、無事入手できました。ただ、1部から4部まで観るのは無理があり、3部まで。

http://mermaidfilms.co.jp/70/

渋谷のシアター・イメージフォーラムは初めて。渋谷駅からヒカリエを通り抜けて、宮益坂方面へ。50年前は渋谷は私の街みたいに楽々歩いていたのに、大変貌・・・うろうろしながら、緩やかな坂にもハアハアしながら映画館に10分前に到着。すでに行列ができていました。前売りの座席順は10番台でしたから、ゆうゆう良い席を選べました。映画は1~3部まで。途中休憩をはさんで、10時から18時過ぎまでかかりました。ナチのホロコーストから70年過ぎましたが、パレスチナ紛争や一連のテロ、イスラム国の台頭など、その悲惨な事実の重さから派生したさらなる悲劇に、ただただ唖然とするばかりのこの頃です。内容の深刻さやその描き方は残虐なシーンが無いからこその想像力も試され、眠気を催す暇もありません。あっというまに夕方・・・4部はあきらめて、隣のコンクリの階段に座っていた若い女性に差し上げて、後ろ髪ひかれながら映画館を後にしました。夕方のラッシュアワーでタクシーもすぐには拾えず、サントリーホールには5分前に飛び込みセーフ!

♪~ フィルハーモニア・オーケストラ/エサ-ペッカ・サロネン指揮@サントリーホール

 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23(P イェフィム・ブロンフマン)

 ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」

 一昨日に続いて、サロネン指揮のコンサートです。ソリストのブロンフマンは2012の夏のザルツブルクでブラームスのピアノ協奏曲2番をベルリンフィルとラトルの指揮で聴いて以来です。サロネンとはロサンゼルスでも何度か共演しているとかで、その音楽的な一体感は素晴らしいものでした。ブロンフマンは旧ソ連からイスラエルに移住したという経歴からするとユダヤ人?さきほどの映画ショアが人間の醜さ、残酷さ、計算高さを如実に示しているのに比べるとなんという美しさ!音楽が私たちに与えてくれるこの極上の歓び、人間の善を信じて進んでいくよりないという深い感銘を与えてくれました。サロネンの指揮もクールな趣から次第にいつもの溌剌とした熱気を感じさせ、ストラヴィンスキーの「火の鳥」と宇治の鳳凰堂のフェニックスが私の頭のなかでくるくるダンス(笑)

 終演後はさすがに疲労困憊、そそくさと銀座のホテルに戻り、昼のお握りの残りと手持ちのパンなどでお腹を満たし就寝。

3/7(土)

 ↓ホテルの窓から。歌舞伎座の屋根が見えました。

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 その歌舞伎座で11時から開演の昼の部へ。チェックアウトのときキャリーケースも宅配で自宅に送り、三越の亀有のお弁当も買って、準備万端。席は後方ですが花道の横をゲット。

*三月大歌舞伎

通し狂言  菅原伝授手習鑑

序 幕 加茂堤(かもづつみ)

  
桜丸菊之助
八重梅 枝
斎世親王萬太郎
苅屋姫壱太郎
三善清行

 二幕目 筆法伝授(ひっぽうでんじゅ)

  
菅丞相仁左衛門
武部源蔵染五郎
梅王丸愛之助
戸浪梅 枝
左中弁希世橘太郎
腰元勝野宗之助
三善清行亀 寿
荒島主税亀三郎
局水無瀬家 橘
園生の前魁 春

 三幕目 道明寺(どうみょうじ)

  
菅丞相仁左衛門
立田の前芝 雀
判官代輝国菊之助
奴宅内愛之助
苅屋姫壱太郎
贋迎い弥藤次松之助
宿禰太郎彌十郎
土師兵衛歌 六
覚寿

秀太郎

 この演目は何度か観てましたが、今回の舞台が一番良かったです。人の宿命のどうにもならない悲劇、アクシデントの積み重ねが歌舞伎の伝統的な所作、演技を通して、きらりと現実味を見せてくれます。お芝居を通して私たちが改めて知ることになる、愛する人、大事な人との別れの辛さ。最後に花道を去る仁左衛門の目に涙…泣けました。

 お芝居がはねた後はバックひとつで羽田へ移動。羽田18:30→千歳20:05 で帰札しました。

4月の海外遠征が迫っています。家人に遠慮しつつ(?)家事に励みます~。

  
 

 

  


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十一面観音巡りの旅(27)東京 [2015早春東京と京都(東福寺・平等院)]

3/5(木)

 朝食は別料金なので、レセプションの女性に築地市場の朝食を勧められました。でも、寝ぼけ顔で出かけるのも億劫です。ホテルで遅めの朝食を済ませてから外出しました。

今日の予定は美術館巡り。まずは上野の東博で開催中の「みちのくの仏像展」へ。チケットもNETで購入済みでしたし、さほどの混雑もなく館内へ。

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 東北を旅することは何度かありましたが、お寺はもとより仏像を観るために訪れたことはありませんでした。ですから今回は東日本大震災の復興支援の一助ということでもあり、一堂に集められた魅力的な仏像さまたちにお会いするのがとても楽しみでした。その素朴な造形美に宿る祈りの心に触れ有意義な時間を過ごしました。カメラ禁止。

↓購入した図版の表紙

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 ↓会場に入って最初に観たのは鑿の彫った跡がたまらなく美しい「聖観音菩薩立像」(岩手県二戸市の天台寺)です。「鉈彫なたぼり」と呼ばれる手法だそうですが、きっぱっりとした迷いのない表現はとてもシンプルでユニーク。魅了されました。平安時代11世紀の作。像高118.2

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↓ 昨秋滋賀の三井寺で初めて識った別名鬼子母神の「訶梨帝母坐像」(岩手・毛越寺)平安時代12世紀の作。像高44.0

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 「十一面観音菩薩立像」(宮城県の給文浜観音堂)のものはみちのくの厳しい風土の中での祈りを感じさせる仏像です。石巻湾を臨む牡鹿半島の先にある観音堂は高台にあったため津波の難を逃れました。鎌倉時代14世紀。像高289.5。

円空作の「十一面観音菩薩立像」(秋田・龍泉寺)は円空前期に東北で製作されもの。後期のような大胆な表現はないものの、素朴な庶民派的表現を好ましく眺めました。北海道にも残っているという円空を観たいものです。

全部で19体の出品という展覧会ですが、一体一体が個性的であり、この大災害を逃れてここにあるという手ごたえというか存在感には圧倒されました。

 また、東博の本館にも立ち寄って、仏像コーナーを見学。昨秋とはまた展示が変わっていました。全部がカメラ禁止ではないので、許されたものだけ撮りました。

↓「大日如来坐像」平安時代後期(重文)

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↓ 奥にちらりと写っているのが秋篠寺の十一面観音立像です。

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↓ 庭園美術館へ移動。目黒駅から徒歩で数分です。特別展は「幻想絶佳」・・・ってどんなもの?

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☆東京都庭園美術館 1933年に建設されたアール・デコ様式の旧朝香宮邸に昨年ホワイトキューブのギャラリーを備えた新館が増設されました。

↓目黒の雑踏を抜け門をくぐると、そこは緑豊かな庭園と美術館へのアプローチが続きます。

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↓玄関ホール(ここから先はカメラ禁止です)

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アール・デコ様式の室内は人が住んだ温かみをそこはかとなく残した魅力的な空間です。階段の意匠の日本的でもあるしつらえが印象的。ルネ・ラリックの作品や

↓ブールデールの彫刻「ヴェールの踊り」などが飾られて

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↓ 新館のカフェでお茶タイム。

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 夕食はBさんと久しぶりにビストロ風フレンチをご一緒していただきました。海外遠征から帰国したばかりのBさんから、ドイツやオペラのお話を伺ったり、家族の話などもお喋り。楽しい銀座の夜でした。私の友人の中では最も食にこだわりのある方なので、そのおめがねにかなったメニューの数々を堪能しました。なかでは野兎(3番目の写真)の煮込みが最高に美味しかったです。

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十一面観音巡りの旅(26)京都~東京 [2015早春東京と京都(東福寺・平等院)]

3/4(水)

 午後の新幹線で東京に戻りますので、その前に東福寺の初訪問を果たしました。旅の前に京都の観光情報をチェックしたところ、「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」が開催中とのこと。リストに東福寺の龍吟庵が見学可とあったので、即決(笑)。ホテルをチェックアウトして荷物を預け、京都駅からバスで東福寺に向かいました。一応バス停からの道順はGoogle earthで確認済みだったのですが、バスを降りてから案内板も見当たらず、少し迷いました。迷ったついでに同じ東福寺の塔頭寺院である勝林寺のほうを先に見学しました。

☆東福寺/勝林寺

 勝運、財運の御利益で知られている東福寺の塔頭寺院。1550年に東福寺の住持によって創建。「京の冬の旅6年ぶりの公開」になっていた本尊の「毘沙門天立像」は平安時代の仏師定朝作と伝わる一木造の像。脇侍の「吉祥天像」や「童子像」とともに堂内奥深いところに安置されていました。

↓本堂

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↓毘沙門天立像  江戸時代に東福寺仏殿の天井内で発見されたもの。左手に宝塔、右手に三叉戟を持った忿怒相。割合近くで観ることができました。迫力満点!

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↓ 両脇に脇侍の「吉祥天像」と「善膩師童子ぜんにしどうじ像」が控えています。

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 ↓住職の若奥さまにご朱印を戴いて

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↓ 東福寺の広大な境内を歩き、ようやく・・・

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↓駐車場の脇に東福寺の看板。その右手に屋根つきの小さな橋(臥雲橋)。

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↓三ノ橋川に架かる臥雲橋の上から大きな伽藍が見えてきました。回廊に人の姿・・・

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↓ 今渡った小橋を振り返りながら、まだまだ歩きます。

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↓ようやく東福寺の日下門に辿り着きました。

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☆東福寺

 鎌倉時代の前期1236年に九条道家が発願し、聖一国師が開山した臨済宗の寺院。仏殿以下の造営に長期間費やしたのですが、鎌倉末期に焼失。南北朝時代を通じて再建されました。京都五山の一つ。境内には南北朝から室町時代初期の建物が残っています。

 先ほど見えた回廊は通天橋といい有料です。拝観受付して早速行ってみました。

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↓ 広大な庭園を見下ろしながら木造の長い橋を歩きました。秋の紅葉の時季にはここは人数制限になるほどの人気だそうで、朝6時にはここに並ばなければならないとか・・・

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↓ 突き当りに開山堂。文字通り開山に力を尽くした聖一国師を祀っています。内部は見学不可。

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↓ 江戸中期の名園も

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 名園と言えば今回特別公開される重森三玲作の庭園は何処?案内図を頼りにまずは龍吟庵を目指しました。三ノ橋川の上流に架かる「偃月橋えんげつきょう」を渡り

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↓龍吟庵の表門。方丈は国宝。室町時代初期の作で日本最古の方丈建築です。

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 昭和の天才作庭家として知られる重森三玲(1896~1975)の手による名園を龍吟庵~方丈庭園と巡りました。

↓龍吟庵方丈の西庭「龍の庭」/寺名の「龍吟庵」にちなみ龍が海中から黒雲を得て昇天する姿を石組によって表現。

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↓東庭「不離の庭」/方丈と庫裡を結ぶ渡り廊下に面した長方形の庭園。赤砂が美しい。

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 南庭「無の庭」は一木一草も用いない簡素な白砂敷き。写真はありません。

次は東福寺方丈の拝観受付に戻り、同じく重森三玲の「八相の庭」のうち

↓東庭の北斗七星の庭

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↓南庭/古来中国の仙人が住み、仙薬財宝があると信じられた四仙島をテーマに枯山水庭園として表現。

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↓北庭/ウマスギ苔と敷石の市松模様がモダンなモンドリアン風の庭。

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西庭は通過してしまったようで、記憶も写真もありません。さつきの刈込と砂地と葛石の大きな市松模様の庭だそうですが・・・。

↓ 大仏さまには参拝できませんでしたが、ご朱印だけいただきました。

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 庭園の見学も終わり外に出ると、広大な境内は観光客も数えるほど、ひっそりしていました。国宝の三門も遠くから眺めただけで、そろそろ時間切れ。門前からタクシーでホテルに戻り、荷物を受け取り京都駅。そして新幹線で東京に向かいました。

 今夜の宿は昨年12月にオープンしたミレニアム三井ガーデンホテル(3泊)。歌舞伎座と三越の中間という素晴らしい立地。おまけにオープン記念のサービス価格で泊まれました。通常の2割引きくらいで、許容範囲ぎりぎり…なので、今後泊まることは無さそうです。洗面所が部屋の中にあり、初めは戸惑いましたが。ちょこちょこ手を洗ったり鏡を見たりするのに意外に便利。それにその分バスルームが広く、洗い場付きの日本式お風呂。トイレはもちろん別と使い心地がとても良かったです。

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 夕方のコンサートまでくつろいで、ホテルライフを楽しみました。

♪ フィルハーモニア・オーケストラ/エサ-ペッカ・サロネン指揮@サントリーホール

 シベリウス:「トゥオネラの白鳥」/ 「レンミンカイネン組曲」Op.22より2曲

 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲二長調Op.77 (Vn ヒラリー・ハーン」

 シベリウス:交響曲台番変ホ長調Op.82

  好きなオーケストラ、指揮者、ソリストと3拍子揃った演奏会は地方に住んでいますので、なかなかお目(お耳)にかかれません。今回は横浜のバロックオペラも加えて、音楽でも充実した日々を過ごせました。この夜の演奏もプログラムが進むにつれて、音楽に心奪われ、別世界に連れて行かれる感じになりました。サロネンのシベリウスは最高です~。北国に生まれ育った人の底に流れる感性に作曲者と演奏者とが共鳴するような。言葉では説明できかねますが。ハーンも一段と巧さが増したようで、華麗なブラームス。次回聴けるのはいつになるのでしょう。ハーンが札幌に来てくれることは望み薄ですが・・・。アンコールはバッハ無伴奏からとシベリウス「悲しみのワルツ」でロマンティックに締めくくりました。

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札幌の友人と近くの中華レストランで夜食を共にして、それぞれの宿泊先に戻りました。


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十一面観音巡りの旅(25)京都 [2015早春東京と京都(東福寺・平等院)]

3/3(火)

 午前中は雨が降るあいにくの天候のなか宇治の平等院へ。午後からは京都国立博物館と養源院の見学をしました。宇治も久しぶりの訪問です。平成の大修復が終わったとのことで、塗り替えした朱色が雨に濡れてしっとりと鮮やかでした。

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☆平等院

 平安中期に宇治川を臨む景勝の地、もと藤原道長の別荘のあったところに関白藤原頼道が造営し、1053年に完成。経典に描かれる極楽浄土の宮殿をイメージした鳳凰堂は池の中島に建つ阿弥陀堂です。3間×2間の母屋に裳階付きの中堂と左右に二階建ての翼廊。主屋は入母屋造の大屋根を支え、内陣中央に定朝作の阿弥陀如来像が安置されています。螺鈿をちりばめた二重天蓋、壁画、扉絵など華麗な装飾に加え、内陣長押上の小壁には飛天・雲中供養菩薩が飾られています。扉絵や壁に掛けられた飛天などの原物の一部は収蔵庫に保管されています。

 30分ごとにガイドさんが案内してくれます。チケットにはByodoin Phoenix Hallと英語表記あり。鳳凰堂の見学が終わり、池の方向から見た阿弥陀如来。典雅なお顔部分がくり抜かれ、良く見えるようになっています。

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 平等院の収蔵庫は鳳翔館と呼ばれ、梵鐘、鳳凰1対、雲中供養菩薩像26体などが展示されています。スポットライトを浴びてちょっぴり晴れがましい趣の菩薩像たち。舞を踊り、楽器を奏でるその姿のなんと魅力的なこと!

↓カメラ禁止のため雲中供養菩薩の写真集を購入。

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↓ 椿の花咲く境内を散策

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↓最勝院の枝垂れ梅

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↓宇治橋と袂に設置された紫式部の像

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 昼食は駅に近い中村藤吉商店で。お茶や甘いモノなどは最近札幌のデパートにも出店してお馴染みなのですが、ほかに目ぼしいところもなく、結局ここに入りました。きつねうどんと筍ご飯のセット。

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 京都に戻り、駅前からバスで京都博物館へ。昨秋は鳥獣戯画展に時間をとられ、観られなかった常設展の見学です。この日は特集陳列「雛まつりと人形」がありました。そういえば今日は3/3のお雛様の日です。江戸時代の初めから始まったという雛祭り。さすが京都、現在では見られなくなった関西風の御殿飾り雛も展示されて、華やかでした。

↓享保雛(江戸時代)浮世絵美人のようなやや長い顔、豪華な切地の装束の内裏雛(絵葉書)

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 一方残念なことにお目当ての仏像は明日からの特別展「天野山金剛寺の名宝」のため、観られなかったものも多く、残念でしたが次回の楽しみにしましょう。

↓十一面観音立像(鎌倉時代)撮影禁止のため京博のデータベースから拝借

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↓ ミュージアムショップで買った十一面観音(平安時代)の絵葉書

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 午後からは雨も上がりましたが、肌寒く暗くなるのも早いので、近くの養源院へ急ぎました。

☆養源院

 三十三間堂の近くに建つ浄土真宗のお寺です。豊臣秀吉の側室淀君が父浅井長政の追善のため1594年に創建。火災で焼失の後、淀君の妹徳川秀忠夫人が再建。客殿の中央の間に「松図」の襖絵、南庇の廊下の両端に「獅子図」や「白象図」などの杉戸絵が現存。製作は俵屋宗達と認められています。宗達にとって、養源院の障壁画制作は大きな転機になりました。大胆な画面構成、生命力と装飾性豊かな画風を展開する金碧画の新様式(琳派)を創造するに至りました。

↓山門。扉が閉まってましたのでドキッとしましたが、左のくぐり戸から人が出てきたのでホッ。

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↓まっすぐ客殿に伸びた参道

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 ところが受け付けはタッチの差でもう締め切られてしまいました。すでに最後の見学者が何人か襖絵の説明を受けているとのこと。その座敷には入りませんからと断って、「松図」を部屋の外から、そして廊下の「獅子図」と「白象図」も見せていただきました。入場料も支払わなかったので、お賽銭を多めに差し上げたら、絵葉書代は無料でいいよとのこと。受付の優しいお坊様に感謝しつつ、外へ出れば、はや夕暮れ。どこからか寺の鐘が聴こえて、旅情たっぷりの京都。。。

↓「白象図」(絵葉書)

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 バスで京都駅に戻り、デパ地下で吉兆のお弁当を奮発。ホテル近くの酒屋で白ワインも調達して、部屋でおばば独りの雛祭り。。。

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十一面観音巡りの旅(24)横浜~京都 [2015早春東京と京都(東福寺・平等院)]

3/2(月)新横浜10:39→京都12:38  三井ガーデンホテル京都四条 2泊

 昨日とうって変わって青空の広がる良い天気になりました。熟睡した翌朝ですし、気持ちも晴れ晴れ。部屋からは港は眺められませんが、朝食室からの眺望は良く、桜木町の駅周辺は長い周歩橋などもできて、ずいぶん変わりました。

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 新幹線で新横浜から京都へ。車窓からの富士山がお天気も良いので、楽しみでしたが、雲がかなり麓の方まであって、良く見えませんでした。京都には昼過ぎに到着しましたが、朝ごはんを食べすぎて、少しもお腹がすきません。すぐ地下鉄でホテルに向かいました。まだ1時ころでしたがお部屋に入れてくれて大助かり。はるるさんにいただいたパリ土産のチョコレートを美味しくいただいて、1時間ほど休憩したあと、ホテルから徒歩数分の大宮から嵐山線で太秦へ。

↓嵐山線の電車。嵐電(らんでんと呼ぶのですね)に乗るのは何十年ぶり?

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 路面電車は街の様子が身近にみられるので、楽しいです。ゴトゴトと揺られながら太秦広隆寺駅へ。駅の目の前に豪壮な楼門が見えました。

☆広隆寺

 別名太秦寺(真言宗)。『日本書紀』によれば飛鳥時代、推古天皇(603)建立と伝えられています。京都の寺院の中では最も古い歴史を持っていますが、たびたびの火災によって衰微。しかし、中世以降も京都における聖徳太子信仰の拠点として多くの参詣者を集めてきました。

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 ここは初訪問でした。楼門を抜けるとお寺の格式からすると、そう広くない境内です。観光客もちらほらといった感じです。

↓講堂(重要文化財)は1165年に再建。正面両端に「花頭窓(かとうまど)」。ご本尊は阿弥陀如来像(国宝)ですが、現在は霊宝殿に祀られています。

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↓上宮王院太子殿。1730に再建された入母屋造の堂で、ご本尊は聖徳太子像ですが、見学不可。(毎年11月22日に特別開扉)

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↓霊宝殿の前の池

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 霊宝殿にはかの有名な「弥勒菩薩半跏思惟像」、十二神将像などの国宝12点に重要文化財48点が広い堂内に祀られています。撮影禁止。

↓弥勒菩薩半跏思惟像(画像はNETから拝借)像高123.3cm。飛鳥時代に広隆寺が創建された当初の本尊と言われ、7世紀初頭の作。宝冠を戴く半跏思惟像は細身の気品あるお姿。「東洋のモナリザ」とも呼ばれています。国宝第一号の仏像。ただ広い堂内の中央ながら奥まった一段と高いところに祀られていますので、近くでじっくり鑑賞というわけにはいきません。ここにはもう一体の弥勒菩薩半跏思惟像(飛鳥時代の作像高89.3cm)通称泣き弥勒があります。

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 国宝の十一面千手観音立像は平安前期、9世紀の作(像高266cm)。大手四十二臂の千手観音で衣裳は翻波式衣文。彩色はほとんど剥落。

また、思いがけなく十一面観音立像もありました。彩色も剥落し、木地もかなり傷んでいましたが、おおらかな作風が好ましく、旅のテーマである十一面観音様にお会いできて、嬉しく思いました。

 境内の西側には築地を巡らせた桂宮院(国宝)が建っていますが通常は非公開。八角円堂とも呼ばれ鎌倉様式で1251年に再建。素木造の優れた円堂建築としても知られています。

↓再び嵐電に乗って帷子ノ辻で乗り換え北野白梅町へ。

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 北野天満宮は久しぶり、同じ梅の季節に20年以上前に訪れたことがありました。美味しいお団子?を食べた記憶が・・・。横浜のホテルで朝食をお腹いっぱい食べたので昼抜きでここまで来ましたが、さすがに空腹感が・・・花より団子の心境(笑)。時間はすでに4時を回っていましたが、続々と訪れる観光客で混んでいました。中国語や韓国語も飛び交い賑やか。南側の大鳥居から行くと左にお寺が見えました。

↓東向観音寺という名前で、門前に「十一面観音」の石標が見えましたので、寄ってみました。脇にあるプレハブの社務所で伺ったところ、菅原道真公作と伝えられている十一面観音像は確かにここのご本尊なのですが、正確な年は忘れましたが何十年に一度開扉される秘仏だそうです。次回の公開日はとてもとても生きてはいないほど先のお話でしたので、すっぱり諦めました。せめて画像だけでもと思いましたが、絵葉書も写真もないとのことで、しょんぼり。。。

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☆北野天満宮

 平安中期の947年に菅原道真の霊(北野天神)を祀って創立。現在の社殿は1607年豊臣秀頼が造営したもの。本殿、石の間、拝殿をエ字型の屋根におさめた石の間造(権現造)の典型。桃山建築の様式で拝殿正面に千鳥破風、向拝に軒唐破風、雄大で豪華な遺構。 

 梅園の受け付けは4時までなので、タッチの差で入園できずここでもしょんぼり。。。でも生垣の上に手を伸ばしてパチリ。

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それに境内にもあちこちに見事に咲く梅が見られました。

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 境内の名物長五郎餅のお店は満席でしたので、小さなお土産用を一折購入。空腹を抱え、さて帰ろうとバス停の近くに来ましたら、

↓北野名物の粟餅のお店を発見!私が最後のお客さんだったようで、あとから来た方は断られてました。粟餅は歯の治療中の私でも口の中でとろけるように柔らかでとても美味しかったです。

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 バスで四条河原町近くで降車。錦市場の湯葉のお店で買い物ついでにお勧めの和食屋さんを教えてもらって、夕食。味は普通でした。

↓三井ガーデンホテルの会員なので選んだのですが、宿泊した京都四条のホテルは立地も良く、大浴場とコインランドリーもあって便利でした。簡素系のお部屋ですが、三井ガーデン銀座プレミアの半額以下の宿泊費ですから、リーズナブル。

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十一面観音巡りの旅(23)札幌~横浜 [2015早春東京と京都(東福寺・平等院)]

3/1 千歳10:00→羽田11:40・・・京急リムジン横浜行き10分おき(乗り場10番)所要35分
横浜(桜木町) ニューオータニ・イン  1泊

 2015年初めての旅は例によって盛りだくさんの旅になりました。タイトルの十一面観音の続きということになりますが、今回はずいぶん脱線しています。まずは横浜でのオペラ観劇。バロックオペラが大好きですが、なかなか日本で上演されることは少なく、また私自身の海外遠征も減ってしまったので、この公演に合わせて、1週間の旅を計画しました。

 さて横浜桜木町の駅に隣接するホテルに到着しましたが、まだチェックイン前でしたので、荷物を預けロビー横のカフェで軽食。パンケーキがここの名物?ふわふわで美味しかったのですが、量が多過ぎでした。写真は撮り忘れたのでホテルのHPから拝借。

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 あいにくの雨のなかタクシーも拾えず迷いながら、初めての神奈川県立音楽堂へ。30分前にホテルを出たのに開演ぎりぎりで着席。会場のシートが狭く、ここで3時間以上座り続けるのは大変と思いましたが、いざ幕が開く(衝立が動く)とそんなことはすっかり忘れて、バロック音楽に埋没(笑)

 ヴィヴァルディの「メッセニアの神託」 @神奈川県立音楽堂 15:00開演 

音楽監督・ヴァイオリン:ファビオ・ビオンディ
演出:彌勒 忠史
出演:マグヌス・スタヴラン(テノール)、マリアンヌ・キーランド、ヴィヴィカ・ジュノー、
   マリーナ・デ・リソ、ユリア・レジネヴァ、フランツィスカ・ゴッドヴァルト、マルティナ・べッリ
    (以上メゾゾプラノ)
    
演奏:エウローパ・ガランテ

 この作品が演出付きで上演されるのは今回が初めて、それも日本人演出家によるとのことですが、衝立や忍者風のコスチュームも、それほどイタリアンバロックに違和感はありませんでした。なにより筋書きが奪われた王国の奪還を図る王子様を中心のお話で現実離れがはなはだしい。細かいことを言えば???なストーリーなのですが、ヴィヴァルディが作曲した当時のヒット曲をちりばめて(他の作曲家のもあり)、華やかなアリアが続きます。一幕目は朝早かったせいもあって、うとうとした場面もあったのですが、2幕目からは引き締まった演奏に何と言ってもごひいきのユリア・レジネヴァの圧倒的な素晴らしいアリアには鳥肌。数年前から注目されていたサハリン生まれ(1989)のレジネヴァを実際に聴いたのは2011のボーヌと2012のベルリンに続いてこれが3回目。正直これほどのテクニックと美声でのコロラトゥーラを予想していませんでした。彼女の成長に驚きつつ胸がいっぱい。他の歌手のアリアはどーでも良くなって困りましたが・・・。3幕目のアリアは少々気負い過ぎ?でした。来シーズンはいよいよ本格的な主役での舞台で歌うようです。例えばロッシーニの「オテロ」@リセウにクレジットされています。http://www.liceubarcelona.cat/temporada-15-16/opera/otello-versio-concert/fitxa-artistica.html

 ↓サイン会でのビオンディ

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 ロビーでオペラのお仲間たちとお喋りしたり、このブログのおかげではるるさんにも初めてお会いできました。嬉しい横浜の夜でしたが、会場の外に出てみれば、さきほどより強い雨が降っていて、タクシーも拾えません。中華街に繰り出す気持ちも無くなり、桜木町までずぶ濡れで歩きました。駅隣接のビルのカジュアルなレストランでNさん、Kさんの3人で食事。ラクレットやピザなど思いがけず安くて美味しかったです。観覧車の夜景も綺麗でした。

 

 


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